事例紹介

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市民とともに創るスマートシティ

神戸市様

概 要

スマートシティ実現に向けて、神戸市スマートシティのビジョン検討から、市民ポータルサイト「スマートこうべ」およびデータ連携基盤の構築、市民生活の利便性向上を目指したサービスの企画・推進など、多岐にわたってプロジェクトをご支援しました。

背景・経緯

複雑化・多様化が進む、市民ニーズへの対応

神戸市は2012年に総人口が初めて減少に転じました。この状況が続けば2030年には145万人、2060年には110万人への減少が見込まれています。急激な人口減少、超高齢者社会によって引き起こされる様々な問題に加えて、新型コロナウイルス感染症対策による新しい生活様式への変革、ポスト・アフターコロナ社会に向けてますます複雑化・多様化していくであろう市民ニーズへの対応が必要となっています。

課 題

神戸市のスマートシティのコンセプトは、人間・市民中心の目線で進めるまちづくりという想いを込めた「Human×Smart city KOBE」。まちづくりを行政だけで行うのではなく、市民や民間企業とともに、産学官民の共創で進めていきたいと考えています。だからこそ、神戸市のスマートシティの推進は、市民・企業・大学などが参加するための仕組みづくりが重要でした。

取 組

市民一人ひとりにレコメンド情報を配信する「スマートこうべ」の構築

市民ポータルサイト「スマートこうべ」は、市民の皆さまに役立つ様々な情報・サービスを、登録されたユーザー情報をもとにレコメンドして配信。これまで市民は自分に必要な情報を行政ホームページやチラシなどから、能動的に取得する必要がありました。「スマートこうべ」の構築により、子育て情報や地域イベントなどの生活にかかわる情報や、新たな“気づき”を与えるおすすめ情報を届けることができます。

市民を交えたワークショップを通じて、産官学民での実証実験を実施

スマートシティとしての市民サービス創出には、市民の声に基づいた既存のサービス改善・新規サービス立案が不可欠です。LINKSPARKの強みであるアイデア創出を促すデザインシンキングを活用し、実際に神戸市民の方々とともにスマートシティサービスを考えるワークショップを開催しました。そこでの市民の意見・課題を抽出し、スマートシティとして推進すべきサービスを検討。各種診断・データを活用した健康増進に関する実証実験(以下、PoC)や、地域経済活性化を目指した地域通貨のPoCなどを企業・大学と連携し、実施しました。

「KOBEスマートシティ推進コンソーシアム」の設立

市民参加型のスマートシティの実現に向けて、産学官民が一体となりスマートシティとしての戦略・方向性および、データ連携基盤・ポータルサイトの管理・セキュリティ方針策定などを担う「KOBEスマートシティ推進コンソーシアム」を設立。NTT西日本は、当団体の設立準備、設立後は円滑な運営に向けた各種ルール策定・アイデア創出などをご支援しています。

効果・今後の展望

データやデジタル技術を駆使し、よりよい未来の実現へ

データ連携基盤やポータルサイト、推進組織など、スマートシティ推進に向けた基盤は構築されました。ただ、それらを活用し、市民の課題解決につなげていくのはまさにこれからです。蓄積されたデータや進化したデジタル技術の活用により、よりよい神戸市の未来の実現に向けた取り組みを進めていきます。

メンバー紹介