事例紹介
ニューノーマル時代における新たな交通サービスの実現
第一交通産業株式会社様
概 要
ドライバーの安全・運行品質担保、顧客への新たな移動体験の提供を目的として、沖縄県で実証実験(以下、PoC)を実施。運転支援システムによる事故低減とタクシードライバーに応じた配車司令に関するPoC、利用者属性に応じた地域回遊をレコメンドするMaaS(※1)サービスに関するPoCを行いました。
背景・経緯
交通業界を揺るがす、大きな環境変化
タクシーをはじめとする交通業界は、高齢化の進展に伴う担い手不足、MaaSやライドシェア(※2)の台頭、新型コロナウイルス感染症の拡大による人々の行動変容の影響など、大きな環境の変化に直面しています。このような状況の中で事業を維持・拡大していくためには、地域のお客さまのお困りごとに寄り添い、解決していくきめ細やかなサービスの提供が不可欠です。
課 題
地域のお客さまにとっても、ドライバーにとっても真に使いやすく一人ひとりに合ったきめ細やかなサービスを提供していくためには、デジタル技術を駆使し、PoCを繰り返し行いながら改善・改良していくことが重要です。
今回のPoCでは、以下2点の課題解決に向けて、取組を実施いたしました。
課題1.高齢化に伴うタクシードライバーの不足、安全運転を実現する支援体制の強化
課題2.コロナ禍で観光客減少する中での新たな回遊体験の創出
取 組
運転支援システムによる事故低減
沖縄県を実証エリアとして、ドライバーの走行データなどを蓄積し、走行エリア内の運転傾向の可視化と運転評価を実施。データ収集に関しては、急ハンドルや速度、位置情報などの走行データに加えて、ドライバーの勤続状況等の内部データ、さらには交通渋滞や天気、事故統計などの外部データも収集し、運転状況の実態やドライバーごとの運転傾向を可視化・評価しました。危険運転検知時のドライバーごとへのアラート発出を実施した結果、約20%のアラート削減効果がありました。今後は、ドライバーの運転支援や人材教育の高度化への活用、ドライバー・利用者目線での最適配車の実現につなげたいと考えております。
地域回遊レコメンドを行うMaaSサービス
沖縄県を実証エリアとして、個人の趣味嗜好にあわせて観光スポットや交通ルートをレコメンドするMaaSサービスを提供。ユーザーの観光目的や同行者人数などに加えて、転記のような外的要因を考慮した観光スポットを提案しました。MaaSサービスの利用データ(位置情報や閲覧コンテンツ)を収集・可視化することで、交通事業者の需要予測や店舗プロモーションへの活用も可能です。
- ※1 Mobility as a Serviceの略。複数の公共交通やそれ以外の移動サービスを最適に組み合わせた移動ルートの検索等が可能なサービスです。
- ※2 乗用車等の相乗り需要に関してマッチングするソーシャルサービスの総称です。
メンバー紹介
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酒井 佑太
データサイエンティスト
